今回はファッションにおいて、お金をかけるべきもの(投資)・お金をかけるべきではないもの(浪費)についてお話します。
私はファッションに興味を持ち始めた18歳の時から今に至るまでの10年間で、約1,000万近くはファッションにお金を使ってきました。
「正直買わなければ良かった」というような失敗経験も山ほどしていますので、その辺も踏まえて共有できればと思います。
そして、最終的にはアイテムの目利きができるファッション上級者になってもらえればと思います。
個人的な意見かつ着用頻度・手入れにもよりますが、是非お付き合いください。
※イタリアやイギリス・フランスを中心とするファクトリーブランドのアイテムが中心です。
投資になるもの
- コート
- ジャケット
- ベルト
- ジーンズ
- ネクタイ
- 鞄・財布
コート
コートは季節が限定されているアイテムなので、ヘビーローテーションによる痛みが起きづらいのがポイントです。
また、コートはホテルや飲食店などで預かってもらう機会が多いので、着用しているのが上質なものであれば、かなりいい印象を与えることができると思います。
自己満足だけでなく、ちゃっかり周りへのアピールもできるアイテムです。
形のバリエーションも多いので、充分お金を掛ける価値はあると思います。
ジャケット
こちらもコート同様、着脱する機会が多いので、パンツに比べて傷みづらいのがポイントです。
有名サルトリアの上質なジャケットになると、着心地を徹底的に追求したものが多いので、たとえ私のように体重が10kg以上増えたとしても、着ようと思えば以前のサイズであっても全然着れてしまいます。
それだけ腕まわりの可動域など着心地を左右する設計は抜かりなく仕立てられています。
後は、ジャケパンのようにフォーマルからカジュアルまで対応できる幅広さも魅力なので、コーディネートの枠を広げる為にも必要だと思います。
手入れも基本ブラッシングのみで大丈夫です。
ベルト
これは体型変化がない場合の話ですが、上質な革のベルトは2万もあれば大体いいものが買えます。
私はイギリスの有名靴ファクトリーであるエドワード・グリーンのベルトを約6年、平日は毎日・ほぼ手入れなしで使用しましたが、今でも充分綺麗な状態で使えています。
デニム
これは前回の記事でヤコブ・コーエンを紹介していますので、そちらをご覧ください。
ヤコブ・コーエン デニムJ688モデルLimited Edition購入した感想
丈夫で長持ちする・ガシガシ洗えるという点がいいですね。
たとえダメージが入ったとしても、それは味わい深さにもなるので、じっくり育てる楽しみがあるアイテムだと思います。
ネクタイ
ネクタイは特別な手入れもいらず、上質なシルク素材のものであれば、結びジワも付きにくいです。
特におすすめなのが、セッテピエゲです。
これは、ネクタイの種類の一つですが、裏地も芯地も排した高級ネクタイの代表です。
手作業で大量生産が難しい分、値段は張りますが、巻いた時のボリュームや風合いは一般的なネクタイとは比べ物にならないと思います。
まるでスカーフを巻いたような感覚です。
また、幅が太いものが多いので、クラシカルなラペルが太めのスーツとの相性が抜群にいいです。
鞄・財布
この類の革製品は高級なものであったとしても、そんなに簡単には傷みません。
乱暴な使い方をしない限りは、かなり長持ちします。長年使っていると味が出てくるのもいい点ですね。
また、コート同様で鞄は預ける機会が比較的多いアイテムなので、一ついいものを持ってみてもいいかもしれません。
浪費になるもの
- シャツ
- スーツ
- 靴
- ニット
シャツ
シャツもジーンズ同様、洗濯する時にそこまで気を遣わなくていいのはいい点です。
しかし、私の経験上週1〜2回のペースで1年程着用すると、3万〜4万するような高級なシャツでも脇の部分が黄ばんだり、臭いが気になることがありました。
もちろん、ケアの問題もあるかと思いますが、日常使いするアイテムで毎回神経質にならないといけないと考えるとコスパは低いと思います。
※ちゃんとシャツ専用ネットに入れて洗濯していました。
スーツ
これは賛否両論ありますが、私のような一般的なサラリーマンの場合で話します。
ジャケットだけなら前述した通り、全然構わないのですが、問題はパンツです。
イタリアの高級スーツなどになると、主要箇所の縫製が手作業によって仕上げられているので、糸がほつれたりボタンが取れたりと、正直耐久性は決して高いとは言えないです。
生地も色目が鮮やかで、光沢のある艶やかで美しいものも多いですが、高級素材になればなる程生地の繊維・糸が細くなるので破れることも珍しくはありません。
革靴
〝お洒落は足元から〟〝足元にはお金を掛けなさい〟
という言葉があります。「体型は変われど、足のサイズは変わらないから」というのが一般的な認識です。
しかし、いい靴はソールの交換ができるにしても、アッパーには必ずと言っていい程履きジワが蓄積していきますし、場合によってはサイドの比較的革が薄い部分が破れることもあります。
シューツリーを使う習慣がある人は、履きジワ対策はできますが、ダメージがウェルト部分にまで及ぶと、修理そのものが出来なくなる可能性もあります。
オフの日に履く程度ならいいと思いますが、日常遣いには向いていないと思います。
ニット
ジャケットやコートの下に着たり、タートルネック単体で、ある程度様になり、お洒落感を増してくれるアイテムです。
しかし、ニットは高級なものであろうが安価なものであろうが、ハイゲージであろうがローゲージであろうが必ず毛玉ができます。
そして、洗濯もデリケート素材が多い分、かなり神経を使います。
おまけに高級なものはもの凄く高いです。
もちろん素材や編み方などにもよりますが、基本的にはあまりおすすめしていないです。
まとめ
こればかりは個人の価値観に大きく左右されるテーマですが、私のような一般的なサラリーマンのケースでお話させていただきました。
それぞれアイテムごとにシャツはシャツファクトリー・靴は靴ファクトリーと、拘って投資してきたつもりです。
しかし、高いからと言って必ずしも一生使えるわけではないです。
しっかり目利きして、最終的には自分の価値観に照らし合わせていただけたらと思います。
ありがとうございました!