お洒落に勝るものなし

〜ストレス社会と格闘しながらもお洒落に生きていく〜

こだわりの一品 ファッション

良いシャツはどこを見ればわかる?目利きができるようになるシャツ選び

投稿日:2020年3月9日 更新日:

お洒落に欠くことのできないアイテム「シャツ

パリッとアイロンの効いたドレスシャツからシワの寄った洒落感のあるカジュアルシャツまで、シャツの表情は本当に様々です。

そんな魅力たっぷりのシャツをイタリア人のようにサラッと着こなしてみたいですよね。

そこで、今回はイタリア人の〝第二の肌〟であるシャツにフォーカスして、良いシャツの見分け方について話していこうと思います。

※シャツの産地として有名なイタリア(ナポリ)のバルバのシャツを良いシャツのモデルとして話を進めていきます。

良いシャツの定義

着心地が良いというのは大前提として、良いシャツとそうでないシャツの決定的な差は「仕立て」「手間」にあると思っています。

高級な生地を使ったからといって、仕立ての技術が悪いと高級な生地も台無しになってしまいます。

逆に、生地がさほど良くなくても仕立ての技術が高ければ、それは良いシャツになりえます。

なので、今回の内容ではシャツの生地が高級かどうかは判断基準に含めません。

良い仕立てを実現する為に、いかに手間をかけているか」がとても重要です。

それでは、その手間がどんな特徴で表れるのかを見ていきましょう。

 

手縫い

これは仕立て・手間に直結する重要な部分です。

イタリアの有名シャツファクトリークラスになると、手縫いによって仕立てられるのが一般的です。

もちろんマシンメイドでも有名なブランドはありますが、袖やボタンなどの主要箇所だけは手縫いで行うなど、シャツ作りと手縫いは切っても切り離せない関係にあります。

手縫いマシンとの決定的な違いは、着心地に如実表れます。

決まったピッチで縫うマシンでは、シャツの各パーツを縫い合わせる時に生地と縫い糸の間をギチギチに詰めて縫う為、丈夫ではありますが肩まわりなどの可動域にほとんどゆとりができません。

その一方で、手縫いの場合はそういった着心地を左右する部位は少々甘めに縫い合わせて微調節をして仕上げられる為、柔らかい着心地が実現できます。

バルバのシャツにはわかりやすく

〝cucita a mano(クチータ・ア・マーノ)〟

手縫いという意味のイタリア語が記載されています。

パッと見ただけで手縫いかどうかを見分けるのには少し慣れがいりますが、上の画像のように微妙に縫うピッチが均等でなかったり曲がっていたりします。

また、バルバのシャツは襟をダブルステッチで縫い合わせています。

この意匠は他のブランドではほとんど見られないくらい珍しく、手間が掛かる為、職人さんのシャツ作りへの拘りをとても強く感じます。

このような目に見えない部分にも決して手を抜かないブランドを目利きできるようになりたいですね。

鳥足掛け

これはボタンの縫い付け方のことで、ボタンの穴に糸を通す形が鳥の足の形に似ていることからそう名付けられました。

これは比較的パッと見で判断できる特徴ではないでしょうか。

ボタンには4つの穴がありますが、1つの穴を起点に残りの3方向に向かって糸を掛けることによって、少しだけボタンが傾いて角度がつくことでボタンの掛け外しがしやすくなります。

これもまた、職人の高い技術が必要であり手間がかかる為、良いシャツに多く見受けられる意匠になります。

 

厚みのあるボタン

これは鳥足掛けとセットになるケースが多く、一般的な薄いボタンよりも厚みのあるボタンの方が、これまたボタンの掛け外しがしやすくなります。

素材は高級なボタンほど貝などの天然素材が使用されていることが多く、程よい光沢感があります。

これも細かい部分ではありますが、厚みのあるボタンはシャツを着用して正面から見た時の印象が全然違います。

 

ガゼット

シャツのサイドの裾に付いてる補強布のことです。

主にサイドから糸がほつれたり、生地が裂けないようにする為に取り付けられます。

良いシャツにはほとんど付いていて、これもパッと見ただけでわかる部分ではないでしょうか。

また、このガゼットは地味な存在ながらブランドの色が出る部分でもあります。

バルバの場合は「B」と書いてあります。

派手なものからシンプルなものまでありますので、是非注目してみてください。

 

ボタンホール

ボタンを掛ける穴のことですが、このボタンホールを手縫いで仕立てているのも良いシャツの特徴です。

パッと見ただけではわかりにくいですが、ボタンホールを指で曲げてみてください。

手縫いのものは非常に柔らかく、マシンメイドのものは微妙に芯が残ったような硬さがあります。

柔らかいのが必ずしもいいというわけではありませんが、ボタンホール一つひとつを手縫いで作業するのにはとても手間がかかりますし、高い技術が必要です。

職人さんの拘りを知る意味でも、チェックしてほしい特徴です。

 

ディテール

これは補足ですが、イタリアのシャツには一般的に日本のシャツのような胸ポケットや襟裏の柄はありません。

ジャケットの内ポケットにしてもピザにしてもそうですが、イタリア人は余計な装飾を嫌います。

シンプルの中にこそ美しさがあるという考え方を持っているので、もし初めてイタリアのシャツを買われる場合は頭に入れておいてください。

 

まとめ

最後までご覧いただきありがとうございました。

良いシャツは大体2万くらいからが相場だと思います。

是非、目利きができるようになっていただければと思います。

 

 

-こだわりの一品, ファッション
-, , ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

ファッションアイテムで本当にお金をかけるべきものとは何か

今回はファッションにおいて、お金をかけるべきもの(投資)・お金をかけるべきではないもの(浪費)についてお話します。 私はファッションに興味を持ち始めた18歳の時から今に至るまでの10年間で、約1,00 …

リングヂャケット(RING JACKET)がコスパ最強と言われる所以

日本が世界に誇るスーツファクトリー「リングヂャケット」 スーツの聖地であるイタリアやイギリスのブランドにも勝るとも劣らないそのクオリティー・コスパの良さは正に折り紙付きです。 私自身日本のファクトリー …

ACミランの選手も着用するボリオリ(BOGLIOLI)ジャケットの魅力

アンコンジャケットの火付け役として名を馳せる老舗ブランド「ボリオリ(BOGLIOLI)」 今ではイタリアの名門サッカークラブACミランのスタイルパートナーとしても有名なブランドです。 「Kジャケット」 …

ヤコブ・コーエン デニムJ622モデルを7年間履いた感想

こんにちは! 今回は私のこだわりの一品を紹介します。 それがこれ! イタリアが誇る実力派デニムブランドであるヤコブ・コーエンです。 今では知ってる人も多いブランドだと思いますが、私が購入したのは約7年 …

セッテピエゲはなぜそんなに高いのか?ネクタイの最高峰を知る

こんにちは! 今回はネクタイの最高峰であるセッテピエゲ(7つ折りのネクタイのこと)をご紹介したいと思います。 ネクタイは社会人であれば、比較的プレゼントされる・プレゼントするアイテムだと思うので、その …




検索

プロフィール

名前:キートン

性別:男性

年齢:28歳

出身地:福岡

仕事:証券会社

趣味:ファッション・筋トレ・美容・グルメ・旅行・映画鑑賞・ゲームなど