今回はファクトリーブランドについて話していこうと思います。
ファクトリーブランドとは、ファッション用語で、自分たちのブランドの製造を外部委託せずに自社の工場(ファクトリー)で製造しているブランドのことです。
ハイブランドほど高い金額は出したくないけど、質がいいものを着たいという方に非常におすすめなブランドです。
私は20歳の時にファクトリーブランドの魅力を知り、それ以来1,000万近くをイタリアやイギリス・フランスのファクトリーブランドに使ってきました。
ファクトリーブランドを知る以前はハイブランドもかなり好きだったので、比較しながらファクトリーブランドの魅力について話していこうと思います。
コスパがいい
ハイブランドと如実に差が出るポイントです。
ハイブランドは自社工場を保有しているケースがかなり少なく、基本的には外部に製品の製造を委託しています。
アウターは〇〇、デニムは〇〇、靴は〇〇といった具合に、アイテムごとに分けて外部委託しているケースがほとんどです。
そして、その委託を受ける(下請けする)のが自社工場を保有しているファクトリーブランドということになります。
つまり、製品の品質はハイブランドもファクトリーブランドもほぼ同じなんです。
ブランドが違うだけで製造元は一緒ということになります。
ただ、ハイブランドの場合は雑誌や広告・CMなどで大々的に販売促進活動をする分、当然ながらそれらは製品の価格に添加されます。有名なデザイナーを雇うことや世界的な店舗展開も然りです。
その一方で、ファクトリーブランドはそのような〝手間〟があまり掛かっていない分、ほぼ同等の品質でありながら割安で購入することができます。
ものづくりへの拘りがすごい
自分たちのブランドを自分たち自身で製造している分、愛着も湧きますしものづくりに一切の妥協がありません。
「餅は餅屋」という言葉がありますが、ファクトリーブランドのほとんどはハイブランドのようなトータルブランドではなく、〇〇専業ブランドというケースが一般的です。
限られた工場でアウターからボトムス・靴・鞄まで製造するのは当然無理があります。
製品を絞ってそこに長い年月を費やすことで、他社が真似できない技術力が育ちます。
ハイブランドもそれをわかって、下手に真似事をするよりも効率を重視して外部委託しようと思うわけですね。
また、ファクトリーブランドに興味を持ち始めるとブランドネームで商品を選ぶことがなくなると個人的には思っています。
専業ブランドだからこそ生み出せる品質の良さや拘りに目を当てるようになるので、商品を選ぶ際の本当の目利きができるようになると思います。
ちなみに、私が20歳だった8年前というのは有名百貨店の紳士服コーナーに行ってもファクトリーブランドはほとんど置いていませんでした。
今では都心部を中心にかなり品揃えが豊富になった印象です。日本でもファクトリーブランドの品質の良さが認知されてきた証拠ではないでしょうか。
差別化ができる
周りと被るのが好きではない方は沢山いると思います。
ハイブランドのように、持ってるだけでこれ見よがしなアピールができるという利点はありませんが、お洒落上級者の方は必ずと言っていい程ファクトリーブランドを取り入れています。
さすがに私のような20代の世代だと、まだまだブランドの認知度はハイブランドに比べるとかなり低いです。
しかし、ハイブランドのようにデザイナーがコロコロ替わってその時々で当たり外れがあるよりかは、ブランドの軸がブレずにしっかりと培ってきた信念を貫いているファクトリーブランドの方が信頼できると思っています。
ちなみに、ひと昔前に流行った雑誌LEON(レオン)に掲載されているブランドの大半は、ファクトリーブランドです。
様々なファッションのジャンルが淘汰されていく中でも、目立った流行り廃りがなく今尚根強い人気を誇っていますね。
おすすめブランドや購入場所
これはイタリアのブランドを中心に沢山あります。前回の記事で触れていますので、そちらを参考にしていただければと思います。
イタリアのファクトリーブランドはどこで買うべき?輸入代理店を紹介
まとめ
本当に良いものを知るということは、非常に大切なことだと思っています。
ハイブランドよりは安いと言っても、かなり高価なものであることに違いはないので、頻繁に手にすることはできないかもしれません。
それでも、良いものにお金を使うのは〝投資〟になると思いますので、是非参考にしていただければと思います。