日本が世界に誇るスーツファクトリー「リングヂャケット」
スーツの聖地であるイタリアやイギリスのブランドにも勝るとも劣らないそのクオリティー・コスパの良さは正に折り紙付きです。
私自身日本のファクトリーブランドはほとんど買わないのですが、ここのブランドはとても気に入っているので、私物を例にその良さをお伝えできればと思います。
リングヂャケットとは?簡単に解説
1954年に日本(大阪)で創業されたスーツファクトリーです。
マシンメイドを中心とし、日本人の体型に合ったもの作りに定評のあるブランドです。
基本的な型はイタリアブランドの特徴からインスピレーションされたものが多く、日本のブランドでありながらイタリアの風を感じることもできるブランドです。
セレクトショップや有名生地ブランドとのコラボレーション商品が多いのも特徴で、本来であれば高価で手を出せないようなものでも、比較的安く手に入れることができます。
一般的なレギュラーラインの他に、【マイスターライン】言わば高級ラインもあるので、懐具合に合わせて選べるのもいいところです。
今ではシャツやネクタイ、コートからニット・スラックスまで幅広く取り扱うトータルブランドです。
保有ジャケットを紹介
レギュラーラインの春夏3Bシングルジャケットです。価格は約8万円、直営店で購入しました。
生地はイタリアの高級生地ブランドロロピアーナ・サマータイムを使用しています。
この生地はエレガント・カジュアルをコンセプトに開発された同社の春夏生地の定番です。
ウール・シルク・リネンが混紡されており、独特のシャリ感が生み出す涼しげな表情と上品さが合わさった生地です。
通気性にとても優れており、見た目だけでなく機能性も抜群です。
着丈も比較的短めに作られており、全く野暮ったさはありません。
マシンではありますが、ヒゲ(襟裏の生地を折り返している部分)処理や襟付け処理がとても綺麗です。
ヒゲは襟の裏をめくらないとわからないですが、安価なジャケットには見られない意匠なので、良いジャケットかどうかを見分けたい時は参考にしてみてください。
アームホールは男らしさを際立たせてくれる太めの作りになっています。
良いジャケットはこのアームホールの可動域を広めに取っているものが多いので、購入時から体重が10キロ以上増えた今でもキツいですが着ることはできます。
また、肩パッドを排したアンコン仕様になっており、着ていて全くストレスがありませんし、しっかり立体感もあります。
ジャケット特有の堅苦しい印象になることなく、軽やかに羽織ることができます。
そして袖口はもちろん本切羽(ほんせっぱ)です。ボタンホールが空いていて、ボタンの留め外しができるようになっているだけの仕様ですが、これも安価なジャケットには見られない意匠です。
ベント(裾の切れ込み)はサイドベンツで、イタリアのジャケットに多いデザインです。
裾の始末を額縁のように45度で仕立てる額縁仕立てで綺麗に仕上げられています。
より高級なマイスターラインになると、手縫いの割合が増えて質が目に見えて良くなりますが、レギュラーラインでも充分クオリティーが高いです。
このクオリティーのジャケットが、ロロピアーナの生地を使ったジャケットが、10万円しないで買えるとなるとかなりコスパがいいと思います。
ちなみに、ロロピアーナのジャケットは安くても30万円以上はします。
取り扱い店
百貨店・セレクトショップ・直営店での取り扱いがあり、比較的手に入れやすいブランドだと思います。
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございました。
ジャケットは細かい部分にまで注目してみると、かなりの奥深さがあることを理解していただけたと思います。
コスパ重視の方は是非参考にされてください。